成功の決め手は「ハッタリ」の積み重ね ー 堀江貴文「ハッタリの流儀」

2019年10月16日水曜日

堀江貴文

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 頑張っているのだが何か手ごたえがない、チャレンジしてみたいのだが今一つ勇気が出ない、と毎日、悶々と過ごしていないだろうか?

たくさんのビジネス本を読み、勉強もしているのだが、一歩踏み出すことができずにいる、そんな「あなた」に向かって、”どん”と背中をぶっ叩いて前へ押し出してくれるのが、本書『堀江貴文「ハッタリの流儀」(幻冬舎新書)』である。


【構成と注目ポイント】


構成は


はじめに 挑戦そのものが人と金を魅了する

第1章 労働オワコン時代

第2章 ボケの時代

第3章 プレゼン術よりハッタリ力

第4章 ハッタリ人間が捨てるべき三つのもの

第5章 ハッタリの後始末

第6章 それでもハッタリをかませない良い人な君へ

第7章 「努力」という最大のカラクリ


となっていて、まず、最近の「AIに仕事を奪われる」という話に対して


しかし、心配は無用である、もし人間の仕事がロボットに取って代わられたとしても、何も問題ない。これまで人間がやってきた仕事の時間が減り、自由な時間が増えるだけの話なのだから


とし、


「労働」の必要性が下がると、余暇を埋める遊びを極めることが収入につながるようになる。・・・「やりたくないことを仕方なくやるのが仕事」という世間の常識は、大きく覆されることになる


労働は「オワコン」になっていく


として我々の今までの価値観を破壊してくるところからスタート。


まあ、この人の主張は出だしはかなりセンセーショナルな発言で始まることが多いのだが、今回はその楽観性と「夢」のあるところで、すんなりと入ってくる感じがするのが不思議なところだ。そして、そこから展開される


遊びが仕事になるこの時代において、大切なのは、好きな事に没頭すること、そしてもう一つ、「思い」をもって毎日発信すること


といった方向へ価値観転換を訴えてくるところは、著者の他の本でもいわれていることであるのだが、そのために


自信をもってハッタリをかますための心構え(で)、まず必要なことは「こうあるべき」という世間一般の常識を一切捨てること


常識と一緒に捨てるモノ。それは親の教え。

(略)

そもそも、親というものは価値観が古い


(三つ目に捨てるのはプライド。)

残念ながら、真面目な人ほど「世間の目」を気にしてしまう。つまり、どうにもプライドが高すぎる。

(略)

自分は恥ずかしくてできないがこの人はフルスイングでやってくれる。そういうスカッと突き抜けた宇宙人のような存在にならなくてはいけない。


と捨てるべき3つのものが提示されるのはちょっと目新しいし、


大事なことはハッタリをかました後に、必死で辻褄を合わせることだ。しかし、大丈夫、できないことなんてあまりない。


といったハッタリ後の対応のあたりは、数々の修羅場をくぐってきた筆者らしい言説ですね。ただ、その方法論というところでは、けして「勢い」だけを主張するのではなくて、


すでに上手くいっている方法をパクるのは基本中の基本だ大して才能もない人間が、机の前であーだこーだと考えている時間ほど無駄なものはない。

(略)

パクって、それなりにはなっても、本家を超えることはできない。

しかし、自分が心から熱を持てる好きなことを仕事にしていれば、消費者や受け手の気持ちが手に取るように想像できるため、そこに改善を加え続け、少しづつ自分の色を出していくことができる


であったり、


目先の苦労をさけることはできない。ラクができる状況のようなものは、大きな苦労をした先にこそ待っているものだからだ。

周りの人から「苦労しているな」と思われるようなことをとことんやって、その先にあるラクをつかんでいく、というのがむしろ正解なのである。

(略)

(掛け算の)ショートカットの爆発力はすさまじい。しかし、この掛け算の土台を、実は「足し算」という下積みが支えていることを忘れてはいけない。


といったあたりには筆者があまり見せない「泥臭さ」が垣間見えて、起業家・経営者の経験の豊富さとリアルな現実認識に裏打ちされているように思えます。


このほか、「チャンスをモノにするのは「ノリ」のよさ」であるとか「物事を学ぶとき、1から10まで体系的に学ばなくてもいい。好きなところから始めよう。」であるとか、我々を鼓舞してくれるアドバイスは健在なので、詳細は原書のほうで。


【レビュアーからひと言】


元気よく読者を煽ってくる本はたくさんあるのだが、筆者自身が、ロケットであるとかスタートアップ支援であるとか、次から次へと仕掛けている人は珍しい。筆者によれば


ハッタリをかます人には共通点がある。それは「根拠のない自信」を持っているというところだ。君から見たら能天気なバカかもしれない。

ハッタリ人間たちは、

「やったことはないけれど、きっと自分だったらできるはず」だと信じている。つまり、他人より先に自分に対してハッタリをかましているのだ。


ということであるようなので、まずは自分を信じて乗り出してみることが一番大事なような気がいたします。

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日本一の人口最少県の住人。地方公務員、社会福祉法人役員を経て現在、行政書士開業中。

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