起業を企む人への読みやすい山登り地図 -- 山口豪志「0 to 100 会社を育てる戦略地図」(ポプラ社)

2018年3月28日水曜日

経営論

t f B! P L

 筆者は、クックパッドを経て、現在は経営コンサルタント+個人投資家という経歴。そういう筆者が、「今の私にできるのは、みなさんが私のような回り道をしなくてもいいように、サポートすることです。」といった動機からから執筆されたのが本書のよう。

 

構成は

 

プロローグ 6つの成長段階(フェイズ)を知る

(→0)起業前夜

(0→1)顧客の発見

(1→10)商品の完成

(10→30)採用と組織づくり

(30→50)新規事業開発

(50→100)上場に向けて

 

となっていて、他の「起業」煽るビジネス本とちょっと違うなと思ったのは、例えば「採用」という案件でも、事業のフレーズにしたがって、草創期の

 

このフェイズで「多様性」のことは考えなくても大丈夫。むしろ、会社の基盤を強化することが最優先なのだ、下手に多様な人材を入れてカラーが減り、組織がバラバラになるほうがリスクです(P157)

 

全体が一丸になって会社の成長を押し上げられるように、「多様性」よりも「均一性」を優先するのです(P158)

 

といった段階から、事業が軌道に乗り安定した後の次の「拡張期」のフレーズでは

 

気をつけたいのは、起業家精神あふれる人ばかりを採りすぎないこと、なぜなら、大切なのはあくまで「人材が多様であること」なのですから(P197)

 

ビジネスの環境は数年で(あるいはもっと早く)変わるから、安定が約束された事業などありません。今が「拡大成長期」で余裕があるからこそ、リスクをとって挑戦し、「次の成長の起爆剤」を仕込むべきなのです(P200)

 

といったように、段階に応じたアドバイスがされていること。

 

事業を起こし、事業を走らせている方々は、そういうことに気を振り向けている余裕はないかもしれないが、ちょいと落ちついた時の振り返りに役立ててもいいのだが、やはり、「(→0)起業前夜」のあたりで

 

(起業の)前段階で創業者たちが想いとアイデアを練り上げ、周囲の共感を獲得するという、泥臭いまでの構想期間がある(P34)

 

強い想いをもつこと。それが起業の大前提(P40)

 

といったことから始まるように、これから起業を考えている人の手引書、道案内として考えておくのがよいでしょうね。

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日本一の人口最少県の住人。地方公務員、社会福祉法人役員を経て現在、行政書士開業中。

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日本の人口最少県の住人。なりわいは行政書士。読書好き、ガジェット好きの昭和人です。

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