「伝える」テクニックの第二弾 -- 池上 彰「伝える力2」(PHPビジネス新書)

2017年4月1日土曜日

池上彰

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前作「伝える力」で、伝達することの、かなりのテクニカルなものを披瀝されたのだが、その第2弾。前作から第二作の間に、東日本大震災があり、その際の政府や電力会社の情報を「伝える技術」の稚拙さが話題になっただけに、注目されたのも事実なのであるが、それから数年経過した今は、少々は冷静に評価しつつ読んでもよいだろう。


構成は


第1章 東日本大震災と「伝える力」

第2章 テレビの現場から私が学んだこと

第3章 世間にあふれる「わかりにくい表現」「伝わりにくい言葉」

第4章 もっとわかりやすく伝える方法 1

第5章 もっとわかりやすく伝える方法 2

第6章 気になる言葉、気になる表現

第7章 日本語は乱れているのか

第8章 かつて私も「伝える力」に悩んでいた


となっているのだが、「伝える」テクニックを学ぶのであれば、第5章あたりまででよいかもしれない。


で、今回は他の著作でも共通のテクニックとして出てくるものがあって、例えば


わかりやすい説明をするには、相手にまず「話の地図」を渡す(あるいは示す)ことが大切だと私は思っています。


「話の地図」とは話の全体像で、最初に伝えるべき内容でもあります(P32)


といったあたりがそう。


さらに、この本で引用されている事例はちょっと古いが、最近のトランプ大統領の演説を聞くと


印象的な言葉を何度も繰り返す。この演説の酒保言うはアメリカ人がよく用います。


最近では、アメリカのオバマ大統領の”Yes We Can"があります(P49)


野田総理の所信表明演説が”アメリカ流”だったのは、同じフレーズを繰り返すことだけではありません。国のため、公のため、人々のために命がけで尽くしてくれた人をその名前まで出して紹介したことも、アメリカ流(P50)


といったところは、アメリカの演説のセオリーを教えられる。


まあ、「力」とは表現されているが、様々なテクニックの集合体が「力」になるものと考えれば、小さなテクニックをこつこつ学習していくことが有効であるような気がする。


何事も「積み重ね」ということでありますかな。

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日本一の人口最少県の住人。地方公務員、社会福祉法人役員を経て現在、行政書士開業中。

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